田崎守男
自作品 1962年(GOLD KLANGタイプ)
出品のものは、中出門下が製作して、ドイツ弦楽器メーカー(SYNPHONIC MUSICAL STRINGS CO F. & R. Emders )のGOLD KLANGギターとして販売されていたモデルのショートスケール品と思われます。
大阪の三好商会は、当時の日本人の舶来品崇拝に着目したと思われ、製作者は表に出さず、ドイツ楽器メーカー品として(代わりにy.h.miyoshiサイン)ギター販売展開をしていました。
ギター内部には日本ギター教授者協会・推薦のラベルか貼られ、製作は中出門下が支えました。
(作風からは1950年頃の立ち上げ時は中出阪蔵、その後中出六太郎、1960年代半ばからは中出留吉に受け継がれたようで、中出門下の製作家も関わったようです。
田崎守男氏は、黒澤常三郎等とともに中出阪蔵工房の初期のお弟子さんでした。)
トップはスプルース単板、サイドバックはローズウッド単板で良材が使われています。
状態は、トップは弾きキズも多く、指板横等には亀裂が観られます(1弦側くびれ部に接する茶色い線は亀裂ではなく冬目が濃いだけです)。
バックも中央付近に隙間のない亀裂が走っています。ネック裏も塗装剥げしています。
しかし、良材が使い込まれた外観は、味のある雰囲気を醸し出しています。
このギターの特徴は、ネックが細く小振りながら、響きも良いことです。
弦高は高めで、古いギターはこういうものと思えば普通に弾けるレベルだと思いますが、弦高を下げる場合はブリッジ側を削る加工が必要です。
当時、評価も高かったGOLD KLANGタイプの
田崎守男 1962年 自作品(ショートスケール)
をどうぞよろしくお願いします。
全長 : 97cm
弦長 : 630mm
ナット幅 : 47.5mm
弦高 :12フレット 6弦4.0mm 1弦3.7mm
ネック : 順反り
ギターを古い輸送用ハードケースに入れ、プチプチ等で梱包して、安全にお届けします。
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